ドヰ手芸 ビーズクチュール刺繍・クロッシェ刺繍・タンブール刺繍 etc

HOME刺繍 INDEX通販

クロバー ビーズクチュール刺繍

クロバーのサイトの中のビーズクチュールニードルのページに、次のような説明があります。

ビーズクチュールとは
ビーズクチュールで使用する(ビーズクチュール)ニードルは、オートクチュールで使用されているタンブールフック(針)を原型にしています。これは、ビーズやスパンコールをちりばめた高級服には欠かせない専用刺しゅう針です。
オートクチュールの服作りの現場では刺しゅう専門の職人がこの針を使って、大量のビーズやスパンコールを刺しゅうしています。
クロバーのビーズクチュールは、彼らの使うタンブールフックを誰でも楽しんでもらえるように、糸をかけやすく布に引っかかる心配のない独自の針先に改良しました。

「ビーズクチュール 手軽に楽しむビーズ刺繍」(雄鶏社 2004年)は、このビーズクチュールニードルについて詳しく説明した本でしたが、廃番になり現在は販売されていません。2008年3月に「クロバー手づくりブックシリーズ」から「ビーズクチュール」が発売されました。こちらの本は、当店「タンブール刺繍書籍」のページに掲載・販売しています。

「クロバー ビーズクチュールニードル」「タンブール・フック」は、当店「その他の刺繍道具」のページに掲載・販売しています。両者の針先の比較拡大図も掲載していますのでご覧下さい。上記「針先の改良点」は、針先をバネ付タッピーにした事ですが、そのために針が太くなっています。
なお、「タンブール・フック」は形状はフック(かぎ針)ですが、布に刺して使いますから「タンブール・ニードル」とも呼ばれます。

ビーズクチュール刺繍に便利な「クロバー ターンフープ」は、当店「刺繍枠」のページに掲載・販売しています。

なお、「ビーズクチュール」という言葉は日本で作られた造語のようで、上述の「タンブール」を辿ると次のようになります。

「手芸百科事典」(雄鶏社)の記述

「手芸百科事典」(雄鶏社 1978年)には、次のような記述があります(この本は廃版になっていますので、現在は販売されていません)

tambour(仏)タンブール 英語ではタンブアという。
1) 円筒形の枠のこと。この上に布を張って刺繍をほどこす。タンブールは2個の木のたがからなり、一方の枠にもう一方の枠をはめ込んで、その間に布を張る。以前はこれを丸い木の土台の上におき、ひざの上にのせていたが、後にこの土台は使われなくなり、枠は特別のスタンドにはめこまれるようになった。スタンドには糸巻きがついていて、糸を扱うのに便利なように工夫された。スタンドを使用せずに、テーブルに直接、留め金で固定する場合もあった。
2) タンブール・フックというかぎ針で刺す刺繍法。ariを使ったインドのチェーン・ステッチによく似ており、モスリンなどの薄手の布地に手早くチェーン・ステッチをすることができる。模様はすべて、1本の連続する線からなる。まず、布をタンブール枠に張り、右手にかぎ針を持ち、左手で布の下側の糸を持つ。かぎ針を布に突き刺して糸をすくい上げ、地布の表面にループを作る。このループを通してもう一度かぎ針を布に突き刺し、糸をすくい上げると、チェーン・ステッチができる。針は非常に細い金属製のレース編み用のかぎ針に似ており、(以下略)
Luneville work(仏)リューネビル・ワーク
tambour hook で布にビーズをとりつける手法で、1878年フランスのリューネビルで始められたのでこう呼ばれている。
ari(印)アリ
インド特にグジャラット及びシンド地方のチェーン・ステッチ刺繍用のかぎ針。西欧のタンブール・フックに相当するが、布地を張るための枠を用いず、表側から刺していく点で異なる。アリは厚手の布地や皮にも使用することができる。

「Tambour Work」(LACIS 1997年)

「Tambour Work」(Yusai Fukuyama(聖光院 有彩)著 LACIS 1997年)には、タンブール刺繍に関する道具、技法、デザインが豊富なイラストを伴って説明されています。この本は、当店「タンブール刺繍書籍」のページに掲載・販売しています。なお、この本の表紙は、タンブール刺繍をしている様子を描いた絵であり、刺繍デザインではありません。

同書には、タンブール刺繍とオート・クチュールの関係について、次のように簡潔な記載があります。

Tambour work, from its Eastern origins, has become the preferred embroidery technique of Haute Couture and decorative bead embroidery.

Ecole Lesage:ルサージュ

「刺繍通信 Vol.6」(雄鶏社 2005年)P.44に、「パリで刺繍を! 憧れのルサージュ クロッシェ刺繍体験」という記事が掲載されています。この記事では、「オートクチュール刺繍」「クロッシェ刺繍」という2つの用語があまり区別されずに用いられていますが、取材先の Ecole Lesage のサイトでは、
受講クラスの区別として、
・Embroidery Artwork for Haute Couture(オート・クチュールの刺繍)
・Embroidery Artwork for Interior Decoration(室内装飾の刺繍)
技法の区別として
・Needlework(通常の刺繍針を使う刺繍)
・Luneville Hook(かぎ針を使う刺繍)
に分けられています。
Embroidery Artwork for Haute Couture には Luneville Hook が多用されますが、いずれのクラスでも両方の技法が伝授されます。

「ビーズを使う使わないにかかわらず Luneville Hook と呼ばれていますので、上記「手芸百科事典」の解説とは少し異なります。「手芸百科事典」が狭義の解説に留まっているのかもしれません。(「手芸百科事典」の解説には他の項目でもそのような傾向が見られます)
ルサージュの日本人スタッフの渡邊和美様は、Luneville Hookを説明する際に、「クロッシェ刺繍」という表現をされていました。

なお、「オート・クチュール」の言葉は、次のように厳格な意味を持ちますが、実際にオート・クチュールの製作に携わるルサージュにふさわしい表現だと感じます。
オート・クチュールたらんとするものは、協会(パリ衣裳店協会)のオートクチュール店名簿に登載希望の申込を行い、つぎのような統制制限条項に適応するもののみが登載をゆるされ、1年間の期限でオート・クチュールの名称をとなえることが許される。
 「新・田中千代服飾事典」(同文書院 1991年)P.136 より引用

2008年9月に「エコール・ルサージュの刺繍」(文化出版局)が出版されました。2006年に出版されたフランス版の邦訳です。「かぎ針」を使う「リュネビル刺繍」として、詳しく解説されています。この本は、当店「タンブール刺繍書籍」のページに掲載・販売しています。


HOME刺繍 INDEX通販PAGE TOP
Last updated on 2009-02-08
ドヰ手芸品株式会社